Pythonで作成したスクリプトを実行するには、通常はPCにPythonがインストールされていなければなりません。
ただし、会社などによっては個々のPCへ自由にPythonなどをインストールことができない環境もあります。
そのような場合には、Pythonスクリプトをexeファイル化することで、Pythonなどのインストールすることなく、簡単にスクリプトを実行させることができます。
また、exe化することでソースコードを隠蔽することもできるため、重要なスクリプトの場合には情報セキュリティ観点からも有用かと思います。
今回はpyinstallを利用してPython+Seleniumスクリプトをexe化する方法について紹介します。

試した環境
・Windows 10 Pro v2004
・Python 3.8.5
・Selenium 3.141.0
・Chrome 84.0.4147.135
Pyinstallerのインストール
Pyinstallerをpip経由でインストールします。簡単ですね。
> pip install pyinstaller
Pythonスクリプトをexe化する
次に実際にPythonスクリプトをexe化します。
例としてmain.pyをexe化する方法になります。
pyinstaller ./main.py --onefile --noconsole
Chromeドライバも含めてexe化する
Pythonだけの場合には上記の方法で簡単にexe化できるのですが、SeleniumでChromeDriverを利用している場合にはコツが必要です。
ChromeDriverについてもexeファイルに含める必要があります。
例としてdriverフォルダ内にchromedriver.exeをコピーし、以下のようにパスを含める形でexe化する必要があります。
pyinstaller ./main.py --onefile --noconsole --add-binary "./driver/chromedriver.exe;./driver"
まとめ
今回はpyinstallを利用してPython+Seleniumスクリプトをexe化する方法について紹介しました。
PowerShellやPHPなどの他のスクリプト言語と比べても簡単にexe化することができてPythonは便利ですね。
退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング
今回は以上となります。
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