前回はAWSのSESサービスでメール送信する手順について紹介しました。
https://syachiku.net/aws-ses01/
ただし、SESでは初期の状態では、事前に検証(Verify)されていないメールアドレスに対しては送信することができない「サンドボックス」という状態です。
そこで、今回はサンドボックスを解除する方法について紹介します。
1. SESのサンドボックスとは?
SESは初期の段階ではスパムメール送信などの不正使用や悪用防止のために「サンドボックス」と言われる利用制限がかかった環境に配置されています。
サンドボックス環境による利用制限としては以下のようなものがあります。
- Eメールの送信先は、検証済みのEメールアドレスに制限される
- 最大で 24 時間あたり 200 メッセージの送信に制限される
- 最大で 1 秒あたり 1 メッセージの送信に制限される
この条件の中で利用することも可能ですが、Eメールを送信するためには都度SESに送信先Eメールアドレスを登録→検証の作業が必要となりなかなか不便です。
そこで、サンドボックスの解除を申請することができます。
2. 解除方法
SESがサンドボックスであるかどうかを確認します。SESのダッシュボードを見ると下の図のようにsandbox状態と表示されています。
では、サンドボックスの解除申請を行います。AWSでいう上限緩和申請となります。
表示されている「Request a Sending Limit Increase」をクリックします。
次にサンドボックスを解除するための理由を入力していきます。この理由は正しく入力しないと却下されますので注意してください。(私も2回ほど却下されました・・・)
私は最終的に以下の様な内容で申請しています。
・メール送信する目的
ブログ閲覧者から問い合わせフォームの内容を管理者へメール送信するため
ブログサイトURL:
https://syachiku.net/
・メールを送信する頻度
多くても最大で1日に5件程度です。
・受信者リストのメンテナンス方法
メールアドレスについては正しく送信されていることを
サプレッションリストから目視確認し、送信エラーがあった場合にすぐに対応します。
・対象AWSリージョン:東京(ap-northeast-1
申請が承認されると以下の様にサンドボックスから移動したとの連絡が届きます。やりました!!
3. 動作確認する
検証されていないメールアドレスに送信できる事を確認してみてください。
AWSを効率的に学習する方法
私が効率的にAWSを学習するために実施した方法は以下の通りです。
①最初に書籍(ハンズオンができる)を購入、座学でAWSの基礎を学習
②AWS資格試験を取得ための学習
※私の場合は①と②を合わせて2か月でソリューションアーキテクトを取得できました。
①AWS基礎学習
最初に購入した書籍は「Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築」です。
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築
この本では、AWSの基本サービスを利用したハンズオンを通じて、AWSの基礎を学習することができます。
また、タイトル通りAWSのネットワークやインフラに関しても網羅しているため、もともとインフラ系の技術者ではない人たちにとっても分かりやすい内容だと思います。
とりあえずAWS上にサーバーを設定して開発を行うための準備までするには最良の一冊です。
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築
②AWS資格取得
AWSの基礎をある程度学習することができたら、次はAWS資格を取得しましょう。まずはAWSソリューションアーキテクトを目指しましょう。
資格勉強のための問題集をひたすら解きながら、AWSの知識を積み重ねて習得していきましょう!
苦行ではありますが、この問題集を3周ほどすればAWS用語や構成に関しても習得できているはずです。
今回は以上となります。
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