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BookStackとは?できることと他の社内Wiki(Wiki.js・GROWI・DokuWiki)との違い

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BookStackの4階層(本棚・ブック・チャプター・ページ) Lab

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社内の手順書や運用ドキュメントを1か所にまとめたいとき、候補に挙がるのがオープンソースの社内Wikiです。BookStack はその1つで、文書を「本棚・ブック・チャプター・ページ」の4階層で整理するのが最大の特徴です。この記事では、BookStack で何ができるのかを v26.09.1 を実際に動かして確認し、よく比べられる Wiki.js・GROWI・DokuWiki との違いを公式リポジトリの情報で整理します。最後に、このサイトの BookStack 記事を読む順番もまとめました。

BookStackの4階層(本棚・ブック・チャプター・ページ)

1. BookStack とは

BookStack は、PHP のフレームワーク Laravel で作られたオープンソースの Wiki です。ライセンスは MIT で、商用・社内利用とも費用はかかりません。

文書は次の4階層で整理します。名前は日本語の画面に表示される表記です。

階層役割使い方の例
本棚ブックをまとめる棚。使わなくてもよい情報システム部
ブック1冊の文書。権限を分ける単位にもなるサーバー運用手順書
チャプターブックの中の章。使わなくてもよいバックアップ
ページ本文を書く単位BookStack の日次バックアップ

ページはブックの直下にもチャプターの中にも作れますが、どこかのブックには必ず入ります。階層の段数が決まっているので、書く人が増えても「このページはどこに置くか」で迷いにくくなります。

1.1 確認した環境

項目内容
BookStackv26.09.1(2026年9月29日リリース)
構成Docker(lscr.io/linuxserver/bookstack + MariaDB 11.8)
確認方法ルート定義・言語ファイル・設定の雛形をコンテナ内で確認
確認日2026年10月

その後、2026年10月20日にセキュリティ修正版の v26.09.2 が出ています。これから導入するなら、最新版を使ってください。

機能の有無は BookStack 自身のルート定義(php artisan route:list)と設定ファイルで確かめています。画面の操作感は、このサイトの導入記事(6章)で扱っています。

2. できること

機能内容
エディタ見たまま編集できる WYSIWYG と Markdown を、ページごとに切り替えられる。切り替えは権限で制御できる
図draw.io(diagrams.net)を内蔵。ページの中で図を描いて、そのまま保存できる
画像本文に貼り付けるとアップロードされる
認証標準のログインのほか、LDAP・SAML2・OpenID Connect に対応
2段階認証認証アプリ(TOTP)とバックアップコード
書き出しHTML・PDF・Markdown・テキスト・ZIP の5形式。ZIP は別の BookStack への取り込みにも使える
API82個のエンドポイント。ブック・ページの操作、検索、ユーザー、監査ログなど
その他版の履歴、コメント、テンプレート、タグ、Webhook、監査ログ、ごみ箱
日本語画面を日本語で表示できる

社内で使ううえで気をつけたいのが draw.io です。初期設定では、図の編集画面を外部サービス(embed.diagrams.net)から読み込みます。インターネットに出られない社内ネットワークでは図の編集画面が開かないため、自前で立てた draw.io の URL を .env の DRAWIO に指定するか、DRAWIO=false で無効にします。DRAWIO を書いていない場合は、DISABLE_EXTERNAL_SERVICES=true(外部サービスを使わない設定)にすると draw.io も無効になります。

LDAP で Active Directory と連携する手順は、BookStackの初期セットアップ②(LDAP認証)にまとめています。

3. 向いている使い方・向いていない使い方

4階層という決まった型は、使い方によって長所にも短所にもなります。

向いている使い方

  • 手順書・運用マニュアル・規程のように、章立てできる文書をまとめる
  • 部署やシステムごとにブックを分け、ブック単位で閲覧・編集の権限を付ける
  • Word や Excel の手順書を置き換え、画像や図を含めて1か所で管理する

向いていない使い方

  • 階層を5段、6段と自由に深くしたい(段数は4つで固定)
  • 文書を Markdown ファイルとして Git で管理したい。BookStack は本文をデータベースに保存するため、ファイルとして直接は扱えません(書き出しは2章のとおり可能です)

4. 他の社内Wikiとの違い

よく比べられる Wiki.js・GROWI・DokuWiki と並べます。各プロジェクトの GitHub リポジトリ(ライセンス・設定の雛形・README)で確認できた項目だけを載せており、使い勝手の比較はしていません。

項目BookStackWiki.jsGROWIDokuWiki
ライセンスMITAGPL-3.0MITGPL-2.0
作られている言語PHPNode.js(画面は Vue)Node.js(TypeScript)PHP
データの保存先MySQL・MariaDBPostgreSQL・MySQL・MariaDB・SQL Server・SQLiteMongoDB(全文検索に Elasticsearch)テキストファイル(データベース不要)
階層の作り方4階層で固定ページの URL(パス)ページの URL(パス)名前空間
エディタWYSIWYG・MarkdownMarkdown・ビジュアル・HTML・AsciiDocMarkdown独自の Wiki 記法
同梱の連携認証LDAP・SAML2・OpenID ConnectLDAP・SAML・OpenID Connect ほか多数LDAP・Active Directory・SAML・OAuthActive Directory・LDAP
最新の安定版(2026年10月末)v26.09.2v2.5.315(3.0 はベータ版)v8.0.82026-07-14c

表から読み取れる選び方の目安は次のとおりです。

  • サーバーの構成を小さくしたい:DokuWiki はデータベースが要りません。BookStack は PHP の Web アプリとデータベース(MySQL・MariaDB)だけで動きます
  • Markdown で書き、日本語の全文検索を重視したい:GROWI が候補です。ただし MongoDB に加え、全文検索には Elasticsearch が必要です(日本語の検索には形態素解析のプラグインを入れる構成が README で案内されています)
  • データベースの種類や認証の連携先を幅広く選びたい:Wiki.js が候補です。ただしライセンスが AGPL であることと、次の版(3.0)はまだベータ版であることを踏まえて判断します
  • 文書を決まった型で整理し、置き場所を利用者任せにしたくない:BookStack が合います

GROWI は README に「Issue や PR は英語・日本語のどちらでもよい」とあり、画面の日本語表示もあります。Wiki.js は、データを Git リポジトリなど外部へ同期・バックアップする仕組み(ストレージ機能)を持っています。

5. 動かすのに必要なもの

BookStack を動かすには、次の3つが要ります。

  • PHP 8.2 以上(v26.09.1 の composer.json で確認)
  • MySQL または MariaDB
  • Web サーバー(Apache・Nginx など)

Docker を使うなら、BookStack とデータベースの2つのコンテナで動きます。今回の環境では、中身が空で誰も使っていない状態のメモリ使用量は、BookStack が約62MiB、MariaDB が約168MiB でした。実際の利用ではページや画像、同時に使う人数に応じて増えるので、目安にとどめてください。

社内に BookStack を置くサーバーが無い場合は、VPS を1台借りる方法があります。必要なスペックの見積もり方と VPS の選び方は、BookStackを社内サーバー無しで始める【VPS 1台で動かす構成と選び方】にまとめました。

6. BookStack を始めるなら(読む順番)

このサイトの BookStack 記事を、導入から運用までの順に並べます。

  1. BookStackをAlmaLinux 9.4にインストールする手順
  2. BookStackの初期セットアップ①(日本語化、本棚、本、チャプターなど)
  3. BookStackの初期セットアップ②(LDAP認証)
  4. BookStackの初期セットアップ③(LDAP認証 ADグループ連携)
  5. BookStackのバックアップを公式CLIで取る【復元まで試して分かった4つの落とし穴】

困ったときは次の2本が役に立ちます。

7. まとめ

  • BookStack は、本棚・ブック・チャプター・ページの4階層で文書を整理するオープンソースの社内Wiki(MIT ライセンス)
  • エディタの切り替え、draw.io、LDAP・SAML2・OpenID Connect、5形式の書き出し、API と、社内で使う機能がそろっている。ただし draw.io は初期設定では外部サービスを読み込む
  • Wiki.js・GROWI・DokuWiki と比べると、決まった型で整理できる点と、PHP とデータベースだけで動く構成の小ささが特徴

手順書の置き場所に困っているなら、まずは1台立てて、ブックを1冊作ってみるところから始めましょう。

社内ツールを動かすサーバーの選び方

BookStack や Redmine のような社内ツールは、PHP とデータベースを自分で用意して動かします。そのためSSH で操作できる VPS が必要で、共用のレンタルサーバーでは構築できません。メモリはデータベースと同居する分を見て、2GB以上を目安にしてください。

まず試すだけなら、VPS を1台借りて動かしてみるのが手軽です。候補は次の2社です。

お名前.com レンタルサーバー(GMOインターネット)……VPSプランがあります。独自ドメインも同じ事業者でまとめたい場合はこちらです。

ConoHa VPS……Linux のほかに ConoHa for Windows Server も選べます。Windows で検証したい場合はこちらです。

契約前に、使いたい OS のテンプレートが用意されているかと、料金体系・解約条件を確認してください。

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