この記事では、AlmaLinuxにDockerとDocker Composeをインストールする手順を解説します。AlmaLinuxはCentOS互換のディストリビューションのため、CentOS向けの手順がそのまま適用できます。
本記事の内容
1. 前提条件
- AlmaLinux 8または9がインストールされている。
- ルート権限または
sudo
権限を持つユーザーで作業する。
2. Dockerのインストール
2.1. システムパッケージを更新
sudo dnf update -y
2.2. 必要な依存パッケージをインストール
sudo dnf install -y yum-utils
2.3. Dockerリポジトリを追加
sudo yum-config-manager --add-repo https://download.docker.com/linux/centos/docker-ce.repo
2.4. Dockerをインストール
sudo dnf install -y docker-ce docker-ce-cli containerd.io
2.5. Dockerサービスを起動し、自動起動を有効化
sudo systemctl start docker
sudo systemctl enable docker
2.6. インストール確認
docker --version
Docker version 27.5.1, build 9f9e405
3. Docker Composeのインストール
3.1. 最新版のDocker Composeをダウンロード
以下のコマンドで最新版をダウンロードします。
sudo curl -L "https://github.com/docker/compose/releases/download/$(curl -s https://api.github.com/repos/docker/compose/releases/latest | grep -oP '"tag_name": "\K(.*)(?=")')/docker-compose-$(uname -s)-$(uname -m)" -o /usr/local/bin/docker-compose
3.2. 実行権限を付与
sudo chmod +x /usr/local/bin/docker-compose
3.3. シンボリックリンクを作成(必要に応じて)
sudo ln -s /usr/local/bin/docker-compose /usr/bin/docker-compose
3.4. インストール確認
docker-compose --version
Docker Compose version v2.32.4
4. 非ルートユーザーでDockerを使用可能にする(任意)
Dockerグループに現在のユーザーを追加し、ログアウト後に再ログインすることで非ルートユーザーでも利用可能になります。
sudo usermod -aG docker $USER
4.1. 動作確認
以下のコマンドを実行すると、Ubuntuコンテナが起動し、その中で bash
シェルを使用して対話的に操作できるようになります。
docker run -it ubuntu bash
docker run -it ubuntu bash
の意味を簡単に説明すると、以下のようになります:
docker run
- 新しいコンテナを起動するコマンド。
-it
-i
(interactive): コンテナ内で標準入力を受け付ける(対話型の操作を可能にする)。-t
(tty): コンテナ内で仮想端末を割り当てる(シェルを使いやすくする)。
ubuntu
- 使用するDockerイメージの名前。この場合、Ubuntuのイメージを指定しています。
bash
- コンテナ内で実行するコマンド。この場合、Ubuntuイメージ内の
bash
シェルを起動します。
- コンテナ内で実行するコマンド。この場合、Ubuntuイメージ内の
5. 注意点
- AlmaLinuxはCentOSと互換性があるため、CentOS向けのDockerリポジトリが利用可能です。
- Docker Composeのバージョンは公式GitHubリポジトリで確認してください。
- 必要に応じて、ファイアウォールやネットワークの設定を行ってください。
AlmaLinuxにDockerとDocker Composeをインストールする手順でした。
今回は以上となります。
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