Netboxはいわゆるネットワーク管理者向けのIPAM(IP address management)のOSSのツールです。
ネットワークやIPアドレスの管理以外にもラック管理やデバイス、仮想マシンの管理など多くの機能を備えています。
今回はNetboxの機能を評価したかったのでDockerでサクッと構築してみました。
前提
すでにdocker+docker-composeの環境がインストールされている方
Netboxの機能
Netboxで備えている機能は以下です。GestioIPやRackTablesなどの他のIPAM管理ツールより多い機能を備えている印象です。
英語の解説サイトから抜粋しましたが、機能としてはIPAM、ラック管理、デバイス管理、接続管理、仮想マシン管理、回線プロバイダ管理、パスワード管理などがあります。
- IP address management (IPAM) – IP networks and addresses, VRFs, and VLANs
- Equipment racks – Organized by group and site
- Devices – Types of devices and where they are installed
- Connections – Network, console, and power connections among devices
- Virtualization – Virtual machines and clusters
- Data circuits – Long-haul communications circuits and providers
- Secrets – Encrypted storage of sensitive credentials
NetboxのDockerインストール
こちらを使わせていただきました。
Gitで必要ファイルを取得します。
bash-3.2$ git clone https://github.com/netbox-community/netbox-docker.git
docker-compose.ymlでポート部分だけ変更しました(他サービスとぶつかってしまうため)
ports:
- 8082:8080
コンテナ起動
bash-3.2$ docker-compose up -d
確認
正しくNetboxが構築されているか確認します。
http://localhost:8082
へアクセスして以下のような画面が表示されます。
アカウントはAdmin/Adminでログオンできます。
感想
とても簡単にnetboxの環境が構築できちゃいました。これからnetboxの機能を本格的に確認してみますが少し使った感想は以下です。
特にAPIを備えている部分は、他のGestioIPやRackTablesより有利な点です。ほかのシステムとの連携に非常に役立つと思います。
- 機能は非常に多い、電源や空調など
- 見た目はよい気がする
- 日本語化はできなそう
- ネットワーク管理はIPアドレス表にならず見にくいかな?
→192.168.1.0/24の利用のIP管理表が利用有無にかかわらず254行でてて欲しいが、使ったIPしか表示されない、これは好みの問題でもある。 - 他の機能への画面の流れがわかりづらい。
- APIの機能は良さそう
- ラック図は1ラックごとしか表示できない?
→同じエリアのラックはまとめて複数ラック表示したい - 必須項目が結構多くて、事前に登録しておかないといけないのが面倒、地域やフロアやベンダーなどなど
自宅のIPアドレス管理をExcelからnetboxに移行しました。
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